東京都大田区の羽田空港の滑走路で2日、日本航空(JAL)と海上保安庁の航空機同士が衝突、炎上し5人が死亡した事故で、海保の男性機長が事故直後、警視庁に対して「いきなり(海保機の)後ろが燃えた」と話していたことが、捜査関係者への取材で分かった。衝突について認識していなかった可能性があり、警視庁などは滑走路上にいた理由を調べる。
事故は2日午後5時47分ごろ発生。JAL機(エアバスA350型機)が同空港のC滑走路に着陸しようとしたところ、滑走路上の海保機(ボンバルディアDHC8型機)と衝突し、双方が炎上した。海保機の4人が死亡し、機長もやけどを負って入院している。
捜査関係者などによると、機長は入院前、事故について「分からない」と話し、「いきなり(海保機の)後ろが燃えた」とも説明したという。事故直後には、羽田航空基地に持っていた携帯電話から「滑走路上で機体が爆発した。自分は脱出した。他の乗員については不明」という趣旨の通報をしていた。同庁はJAL機に気付いていなかったとみている。
海保機の残骸は、滑走路の中央付近に原形をとどめない状態で残されており、JAL機はさらに約1キロ先の滑走路脇で止まり、焼け落ちた。
警視庁は4日午前から、業務…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル